それは15日から6日に日付が変わるかなぁ・・?ってくらいの時間帯。
常磐線の快速には未だに通路を隔てて左右にボックス席が存在する。
日暮里から乗った私は、たまたま空いてた進行方向に向かって右側のボックス席に座った。
窓際には同じ会社の同僚?と思しきラフな格好のリーマン(30代)が向かい合って座ってる。
私の前にはイマドキの若者って格好の兄ちゃん。
そして私が座ってボックス席は、みっちりな状態だった。
リーマンの兄ちゃんは会社の話しをちょっと大き目の声で話しながら
缶ビールとツマミ片手に晩酌してる。
若い兄ちゃんはそんな事、気にも留めず携帯ゲームをしてるらしい・・・。
私は私で、ちょいと勉強してた・・・。
通常・・電車で晩酌ってと思わないかね??
私は思うよ?
なんつったって酒は匂うし・・ツマミのサキイカの匂いも気になる・・・。
でも、ここ常磐線では良く見る風景でもある・・。
仕方がない・・ある意味、伝統なんだね・・うん・・・・。
そんな面子を乗せて電車は日暮里を松戸方向に出発した。
出発してすぐに・・通路側の私に衝撃が・・・。
酔っ払いのオジさんがつり革に両手をぶら下がって180度回転してくる。
それも2度・・3度・・4度・・。
最終的には私にぶつかったり、よっかかったりしながら寝始めた・・。
・・最悪だ・・・。
向かい側に座ってる、いかにも若者な兄ちゃんが見かねたんだと思う。
「席、換わりましょうか?」と言ってくれた。
でもね兄ちゃんはイマドキの若者ちっくで私よりか若く見えた。
申し訳ないので「大丈夫です。」と笑顔で丁重にお断りした。
オジさんの動きは私をイラつかせた・・。
でもね・・私は取りあえず大人なので・・キィーとなりつつ耐えた。
しつこく思いっきり、よっかかって来るので多少、押し戻しもしたりもしたけど
それでも思いっきり体重をかけてくるオジさん。
何度も電車の揺れに併せて180度、大回転しながら激突してくるオジさん。
もうね・・精神的に限界だった・・。
それを見ていた若いお兄ちゃん自分の座ってる私の前の席をオジさんに譲ろうとしていたが
オジさんは泥酔しているように、まともに反応せずブツブツ何か言ってる。
兄ちゃんは席を譲る事を断念するか、どうするか考えてると窓側に座ってるリーマンの兄ちゃん’sが声をかけた。
「ほっとけばいいよ・・声掛けると絡んでくるから。」
「立ってられないなら、通路にでも座ってなさいってね?」
「とか言いつつ、俺達ものんじゃってるよね?」
「そうだね・・すみません・・。」
軽く酔っ払ってるけど・・感じのいい人達だった。
それがせめてもの救いだった・・・。
一瞬、和んだように見えた車内だったのに。
何かの拍子だったのかは知らんがオジさんは左右に水平チョップを繰り出した。
そのチョップが私の側頭部にヒット・・・。
・・・たぶんね・・ストレスが高まってたんだと思う・・・。
さっきの和んだ雰囲気が一転、凄い勢いで目を見開いてしまった。
さっきまで酔っ払いのオジさんって位置だったのが、じじーになってしまった。
カッ!!と月影先生よろしく見開いたのを明らかに見られてしまった。
若い兄ちゃんは・・しっかり見てしまったのかもしれない・・。
「やっぱり席、換わりますよ・・。」
もう断れなかった・・自分でも分ってた。
瞬間的に大人の看板を下ろしてしまった。
それと同時に次ぎにじじーが何かしたら・・(大人げなくて言えない)してしまいそうだった。
「すみません・・ありがとうございます。」
「俺、気にしませんから。」
そう言うと席を換えてくれた。
ほろ酔いリーマンが「俺が換わってあげればよかったね?」なんて言ってくれたりもした。
若い兄ちゃんに席を替わってもらって1分後。
じじーは席が私から兄ちゃんに換わってるのをチラリと見ると
つり革に掴まりながらヘロヘロとドアまで歩いていった・・。
おかしいだろ??じじー!!
なんで兄ちゃんに換わった途端、居なくなんだよ!!
なんとなく腹が立ってると、電車からスピッツみたいな犬の声が聞こえてきた・・・。
でもなんか妙なの・・・。
確実に犬ではない感じ・・なんか単語も聞こえる・・・。
ボックス席に居合わせた4人で声の主を探す。
リーマンA:「犬?」
〃 B:「犬じゃねーだろ・・。」
兄ちゃん :「人ですよね。」
私も側に立ってる女性が洗剤のコピーを纏めた物っぽいのを見ながら奇声を発してる・・・。
ありえない・・ありえなさすぎる・・・。
泥酔のじじーに奇声を上げる女性・・・。
しかも女性は目が合うと睨みつけより一層、奇声をあげる。
なんだ、この電車は・・・。
リーマン’sは「ありえない」と笑っていて。
「乗ったのは間違いのように思う」と言った私。
「この電車だけで映画が撮れるんじゃないっすか?」とゲームをする兄ちゃん。
確かに・・・。
松戸に着いたので挨拶をして降りようとした私に若い兄ちゃんは軽く会釈してくれた。
「あの女の人、同じ駅みたいだから気をつけてくださいね。」
なんて言いつつ笑いながら見送ってくれたリーマン’s
しかし・・これで終わらなかった・・・。
奇声を上げてた女性は乗り換えた電車でも奇声を上げ続けていた・・。
車内騒然・・みんなめちゃくちゃ見てましたよ・・。
母曰く、前も地元の沿線で見たそうですよ。
今はそんな人、多いのかな??
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